日本人にはあまり馴染みのないボディビルですが、世界ではとても人気のある競技で、大会では選手だけでなく多くの観客で賑わいます。
その中で、日本人で唯一プロのボディビルダーとして世界で活躍する山岸秀匡というボディビルダーがいます。
今回は、山岸秀匡がボディビルダーになるまでの道のりや、トレーニング方法、どのような仕事をしているのかなど詳しく紹介します。
恵まれた体格ではなかった!山岸秀匡の道のりとは?
BIG HIDEの名で知られている山岸秀匡は、日本人で唯一世界で活躍するプロのボディビルダーです。アジア人という小柄な人種にも関わらず、山岸秀匡の鍛え上げたボディは世界のボディビルダーと肩を並べるほどの実力です。
しかし、山岸秀匡はもともと体格に恵まれていた方ではなく、身長は168cmと小柄で、高校に入学した当初は60kgもありませんでした。しかし、高校在学中にラグビー部に入学したことをきっかけに、ウェイトトレーニングに励み、卒業時には、80kg超えになるほどわずか3年間で立派に体格を作り上げます。
それを通してウェイトトレーニングに楽しみを見出し、卒業後は早稲田大学に入学し、バーベルクラブに入部して、本格的にボディビルダーを目指し始めました。
その後は、毎年数々の素晴らしい成績を収め、卒業後もアメリカへのボディビル留学などを経て、プロとしてデビューします。
最初は世界レベルの高さに、なかなか功績を残せずにいた山岸秀匡ですが、ミロス・シャシブという有名なトレーナーのもとトレーニングを始めたことで、大会などでも成績を残せるようになり、世界に通用する唯一の日本人となりました。
気になる山岸秀匡のトレーニングメニューとは?
これだけの筋肉を鍛えあげるには、毎日過酷なトレーニングを行っているのだろうと想像しますが、山岸秀匡は体のパーツを5?6箇所にわけ、毎日1箇所のみトレーニングを行います。
1週間のトレーニングスケジュールは、月曜日はふくらはぎを含まない脚、火曜日は背中の上側、水曜日はふくらはぎと胸、木曜日は肩、金曜日は背中の下側、土曜日は腕、日曜日は休みのように、特定の箇所を毎日集中的に鍛えているのです。
これだけの筋肉量を作り上げるために、相当追い込んだトレーニングを行うのでは、なかなか筋肉が回復しないのではないかという意見もありますが、疲労や回復を促すために、マッサージを取り入れたり就寝時は酸素マスクを装着したりしているそうです。
その結果、あの体型を実現することができたのです。山岸秀匡は、インターネットでトレーニングの様子を動画で公開しているので、筋トレやボディビルダーを目指している人にオススメです。
プロのボディビルダーが生計を立てれる理由とは?
ボディビルという競技は、日本では賞金などが出ないので、あまり知られていませんが、世界レベルになると、1位1500万円、2位900万円、3位300万円のように、高額な賞金が出ます。
山岸秀匡もオランダ大会で4位や、IFBBオーランドプロコンテストで優勝するなど、優秀な成績を収めているため、ボディビルで生計を立てることができるボディビルダーの一人です。
ちなみに、日本の大会などで優勝した際は、プロテインなどが授与されるそうです。
アメリカではボディビルは日本よりも知名度が高く、専門の雑誌や、スポンサー契約などプロのボディビルダーには多くの可能性があります。
2010年に世界ランキング9位まで上り詰めた山岸秀匡は、アメリカで人気のボディビル雑誌の会社とスポンサー契約を結び、現在もロサンゼルスを拠点に活躍しています。
その他にも、パーソナルトレーナーとしての経験も豊富で、健康管理やダイエット、筋肉増量トレーニングなどを、一般の人からプロのアスリートまで教えたりしています。
このように、アメリカは日本と違い、ボディビルダーが活躍できるステージが多く、山岸秀匡のように、プロのボディビルダーとして生計を立てていくことが可能なのです。
以上、世界で活躍する唯一の日本人!プロボディビルダー山岸秀匡とは…でした。