入浴は代謝を高め、筋疲労回復や睡眠時間の安定などに貢献します。入浴しながら水圧を生かして行うトレーニングなども存在し、短時間で高い効果を見込めるケースもあります。
効率的に筋トレができる一方で脱水症状などにも注意する必要があります。
入浴は代謝を高め、疲労物質を汗と一緒に流せるなど様々なメリットがあります。トレーニングとの相性もよく、効率よく体を回復させるためにも役立ちます。
一方で入浴方法によっては脱水症状のリスクも高まるため、温度の設定などにも気を配る必要があります。
入浴をすることのメリットは大きい
仕事やプライベートが忙しいとどうしても入浴をする手間を惜しみがちです。一人暮らしであればなおさらで、シャワーで済ませる人も多いのが現実です。しかし、トレーニングやダイエット中は湯船につかった方がメリットが大きくなります。
湯船につかって体の芯まで温めると代謝が良くなります。これは体温が高まるほど細胞の働きが活発化するためです。
シャワーでは体の表面のみが温かくなるため、湯船につかるほど代謝のアップに期待できないのです。代謝が高まれば体の中にたまった老廃物や疲労物質が抜けやすくなるなど様々なメリットがあります。
ハードなトレーニングやダイエットを行うほど、湯船にゆっくりつかるメリットが高まるのです。
適切なお風呂の温度はどれくらいなのか
入浴をする際に注意したいのが、お風呂の温度です。熱めのお湯が好きと言う人もいますが、急激な体温の変化は体に負担をかけるため注意が必要です。特に冬場は温度変化でショック症状や立ちくらみを起こす人が多く、突然死の原因となることもあるのです。
お風呂の温度は38度程度で、少し温めのお湯にゆっくりつかった方が疲労回復や筋肉回復に効果的といわれています。
わざと40度から42度の熱めのお湯に入って免疫力や代謝を高める方法もありますが、毎日の入浴には向かない点に注意が必要です。
特にトレーニング後の疲労がたまった体には負担が大きいため、トレーニングが休みに日に利用する、2週間に1度のペースで行うなど工夫を行う必要があります。
入浴前後の水分の摂取も忘れずに行う
しっかりと湯船につかって汗を流すことは大切ですが、その分水分も失われることになります。疲労回復には20分程度の入浴通いとされているため、脱水症状を防ぐために入浴前に水分を補給しておくことが基本です。
特にトレーニング直後はすぐにお湯につかりたくなることもありますが、一杯水を飲むなど一息ついてからの方が良いのです。
入浴後に失われた分の水分を補給することも大切ですが、代謝アップの効果を保ちたい場合は温かい飲み物を飲むのも方法です。
お風呂に入った後に冷たい飲み物を飲むのは非常に気持ちが良いものの、胃腸を冷やし、代謝を鈍らせる原因となるのです。筋肉の疲労回復やトレーニングの効率を重視するなら覚えておきたいポイントです。
お風呂の中でできる筋トレもある
入浴しながら筋トレを行うと、加圧トレーニングのように部分的に負荷をかけながら短時間で筋力アップが図れます。ただし、長時間のトレーニングはやはり脱水症状のもととなるため、あくまで短時間で切り上げるのがコツになります。まとまった筋トレの時間が取れないときに補助的に行う感覚がおすすめです。
入浴中のトレーニングはひざを立てて行う腹筋や、湯船の縁をつかった腕立て伏せが代表的です。自分なりに工夫をして筋トレをする人もいますが、あくまで安全が第一です。
無理な体勢でケガをしてもマイナスになるため、不安定な姿勢は避け、トレーニングに夢中になり過ぎないように気を配る必要があります。