注目のプロテインに代わる筋トレの味方「ホンマでっかTV」とは

「ホンマでっかTV」で話題

筋トレを一生懸命に続けてもなかなか思うように効果が得られず、あきらめてしまう人も少なくないのではないでしょうか。
ところが、これまでの常識を覆すように、「飲むだけで筋肉がつく魔法のサプリ!?」として「ホンマでっかTV」内で紹介されたのがHMBサプリです。
実際には、「飲むだけ」ではなく、HMBサプリを飲みながら筋トレを行うことで、高い効果を得られるというものでしたが、その効果はなんと通常の筋トレのみをした場合の31倍にも及ぶということで、SNSなどでも大きな反響を呼んだのです。

HMBとは

では、HMBとは一体どんなものなのでしょう。HMBは正確には「β-ヒドロキシ-β-メチル酪酸」と呼ばれる成分で、2010年頃から日本でも注目され始めた比較的新しいものです。
これまで筋肉をつくるために主流だったプロテインからも「β-ヒドロキシ-β-メチル酪酸」は摂取できますが、課題は体内でHMBに変化するまでの時間が長いということでした。
通常、プロテインでは、HMBを生成するためには、プロテインからペプチド、アミノ酸、ロイシンそしてHMBという過程を経なければなりません。
しかしながら、HMBサプリならこれらの過程を必要とせず、HMBを直接摂取することが可能なのです。

HMBの効果

アメリカのスティーブン・ニッセン教授の臨床実験によれば、HMBを摂取すると、筋肉の合成の促進
に効果があるとされています。
この実験では3週間にわたって、HMBを摂取するグループと摂取しないグループの2つを比較し、経過が観察されました。
すると、HMBを1日に3g摂取したグループは摂取していないグループとでは、摂取したグループの筋力の伸び率が2倍になったという結果が得られたのです
この結果は、1996年に刊行された、医学雑誌にも掲載され注目を集めました。
また、別のアメリカの臨床実験では、長距離ランナーを3gのHMBを摂取するグループと偽薬を摂取したグループとに分けた結果、HMBを摂取したグループのほうが筋肉の分解が押さえられていたことがわかりました。
日本でも、HMBが筋肉の分解を抑制し、サルコペニア(筋肉減少症)に効果があることが厚生労働省によって認められています。

HMBによって筋肉が大きくなる仕組みとは

ところで、そもそも筋肉はどのようにしたら大きくなるのでしょう。
まず、筋肉は筋繊維が束になっている筋束によって形成されています。筋繊維は強い刺激が加わることによって小さな傷がつき、これが修復される際に少しずつ強く太くなります。
この筋肉の修復に必要なのはタンパク質で、HMBはタンパク質の吸収を促進し、結果筋肉の合成を促す効果があるのです。

HMBの副作用

では、HMBには副作用の恐れはないのでしょうか。
そもそも、HMBとはタンパク質を分解される過程を経て、最終的に生成される成分です。タンパク質が分解されると、アミノ酸のロイシンが作り出され、ロイシンを代謝する過程で生成されるのがHMBです。
つまり、日常の食事でもタンパク質を摂取していれば取り入れている成分のため、特に副作用の心配はないといってよいでしょう。

このように、「ホンマでっかTV」で紹介されたのはHMBサプリです。
さまざまな研究結果でも筋肉を大きくする一定の効果は認められているため、筋トレに結果を求めている方は使用を検討してみてもよいのではないでしょうか。

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