ナマコには非常に多くの栄養素が含まれていて、健康に良い食材とされています。
乾燥させたナマコは高級漢方の一つで、非常に高額で取引されているのです。精力食材として取り入れる人も多く、料理に活用するのも方法です。
ナマコは非常に栄養豊富で、特に漢方の世界では珍重されています。ナマコは高麗人参に匹敵する栄養を持つといわれていて、中国では『海参』と呼ばれています。
滋養成分が豊富で、精力を補うにも良いとされているからこそ、高級漢方として評価が高いのです。
ナマコは非常に栄養が豊富なのが特徴
ナマコが漢方としても利用される理由に、その栄養の豊富さがあげられます。
カルシウムや亜鉛などのミネラルが豊富で、加齢によって不足しがちな成分を補うことができるのです。
また、サポニンという成分が含まれていますが、サポニンはコレステロール値のコントロールを助け、動脈硬化などの予防に利用できると考えられています。
乾燥させたナマコが漢方として珍重されるのは、乾燥させた分成分が凝縮されるからです。また、古代では冷蔵輸送の技術がなかったため、乾燥させた方が扱いやすかったという事情もあります。
高麗人参にもサポニンが含まれているため、状況に応じて使い分けられることもあったのです。
日本はナマコが手に入れやすいのがポイント
中国で特に珍重されるナマコですが、実は高級なナマコは日本で取れたものが多くなっています。
特に北海道近辺でとられたものは最高級品とされ、見た目からは想像できないような値段がつくこともあるのです。
漢方として流通するナマコが非常に高いのは、それだけ評価が高いからなのです。
一方で、日本は漢方として乾燥させたナマコでなければ比較的手に入れやすいのがポイントです。
一般的なスーパーなどで目にすることは珍しいものの、日本料理店などではナマコの酢の物などが出てくることもあるのです。
値段的に手ごろな場合も多いため、漢方ではなく料理の素材としてナマコを食べてみるのも方法です。独特の食感を好きになる人も多いのです。
ナマコは珍味に使われることも多い
ナマコは郷土料理などに使われることも多く、珍味として利用されることがあります。
特に有名なのが口子(くちこ)でナマコの卵巣を干したものになります。
1匹1匹から取れる卵巣の量が少ないため、大量のナマコをさばく必要があり、高級珍味としても知られています。
なまこの塩辛やとして身を混ぜたものも出回っていて、その分安い値段で買うことができます。
注意したいのは珍味として作られているため、味が濃い目になっていることです。
栄養を取り入れる目的よりも味や食感を楽しむものであり、一度に食べられる量もそれだけ少なくなってしまいます。
ナマコを食べて健康効果を得ようとする場合、珍味はあまり向いていない部分があるのです。
精力料理として使うなら何が良いか
より精力または(ぼっきりょく)を高める料理としては、干したナマコをスープなどに使う方法があげられます。
中国の宮廷料理に漢方をふんだんに用いた料理が存在し、乾燥させたナマコも主要な材料の一つになっているのです。スープで煮込んで身を食べるなど、調理法も様々です。
ポイントになるのが、漢方ではない乾燥ナマコは比較的安く手に入る場合があることです。
購入するルートによって値段が大きく変わりますが、漢方問屋などを通さなければ安く手に入ることもあります。
姿煮などは見た目がグロテスクなものの、ナマコの栄養分を余すことなく取り入れることができるため非常におすすめの料理になっています。
スープに使っても良い出汁が出るため、味の面でも評価が高いのです。