埋没陰茎と言う言葉をご存知でしょうか。
長さは普通なのですが、陰茎(ペニス)が下腹部に埋まることで短く見えてしまう症状のことです。
見た目ではよく似たミクロペニスという症状があるのですが、こちらはペニス自体が短いもので、大人になってからの勃起サイズで言うと7㎝以下の場合が当てはまります。
埋没陰茎は見た目だけの問題で生殖機能として見た場合には異常はありませんが、実質的に短いために性行為時に支障をきたすことがあります。
埋没陰茎には先天性と後天性のものがある
生まれた我が子が男の子の場合、親としては必ずペニスの状態を何の気なしに観察してチェックすることがしばしばです。
その時に何となくペニスが小さすぎないかなと不安になることがあります。
また保健所で行う健診の時に指摘されることもあるでしょう。
このように先天性の埋没陰茎は生後しばらくして気付くことが多い症状で、ホルモンの異常と言ったものではなくペニスの長さは正常なのですが、通常よりもお腹の中へ入り込んでいる状態のものを指します。
ペニスの問題は年齢を重ねるほど様々なものが出てきます。
皆と同じようにズボンのファスナーを下してオシッコできない、水泳などの時にペニスの事に関してバカにされるなど、男の子はペニスに対しての関心が高い分、ちょっとしたことでも傷付きやすいものです。
このため先天性の埋没陰茎は子供のうちに治療することが大半です。
先天性の埋没陰茎に似たミクロペニスも早めに治療を
埋没陰茎と見た目がよく似たミクロペニスという症状があり、名前からも分かる通り通常よりかなり短いペニスのことです。
こちらは男性ホルモンの分泌異常などによって起こる症状で、埋没陰茎と同じように生後しばらくして気付くことが大半です。
ミクロペニスの人は尿道下裂と言う、尿道口が本来のペニスの先端にないといった病態をきたすことが多いです。
このため幼少期に男性ホルモンを局所塗布したり全身投与するなどの治療が行われます。
この治療はできるだけ早期に行う方が良いとされており、大人になってからの治療では陰茎海綿体に真皮移植または静脈移植する陰茎延長術が施されます。
埋没陰茎にしろミクロペニスにしろ、気付いた親はできるだけ早く治療を行うようにしましょう。
後天性の埋没陰茎の治療にはこのような方法があります
生後すぐには埋没陰茎の兆候は無かったのだが、大人になってから埋没陰茎になることがあります。
これを後天性の埋没陰茎と言い、その多くの原因は肥満にあります。
20代でも肥満の方には起こるのですが、その多くは40代以降にいわゆるビール腹と言われるお腹だけが突き出したような太り方をすることで、ペニスが下腹部内に入り込んでしまって起こるのです。
そして本来は外部に出ているはずのペニス本体が体内へ入り込むことで包皮が余ってしまい、結果として包茎状態になってしまうのです。
このため後天性の埋没陰茎のことを埋没包茎と呼ぶこともあるのです。
埋没状態にまではならないにしても、肥満の方の多くが包茎状態になっている理由が分かりますよね。
この埋没包茎の治し方にはダイエットまたはクリニックで包茎手術もしくはペニスを大きくする増大手術を受けることになります。