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クリトリス包茎とは具体的にどのような状態を指すのか
クリトリス包茎は、小陰唇上部にあるクリトリスと呼ばれる男性の亀頭に相当する突起です。
サイズに個人差があり、性的に興奮することにより充血して大きくなりますが、小豆大から小指第一関節程度の大きさまでとなっています。
クリトリスは男性とは異なり基本的に包皮に覆われている状況が一般的ですから、多くの女性がクリトリス包茎の状態と考えて良いです。
しかし、中には包皮をめくることができない真性包茎の状態になっていることがあり、包皮とクリトリスが癒着や炎症を起こしていることも少なくありません。
男性とは異なり、クリトリスが常時露出していることは少ないので、一概にクリトリス包茎だからといって何か対策しなければならないわけではなく、あくまでも症状に困っている場合のみ対処が必要です。
クリトリス包茎により発生する症状について把握しよう
クリトリス包茎により発生する症状は、主に次の3つのタイプに分けられます。
どのような症状に当てはまるのか知った上で対策を行えば、ある程度自力で改善できる可能性が高いです。
①性器からの臭いがキツイ
クリトリス包茎の度合いにより、包皮とクリトリスの間に生理時の血液や恥垢が溜まり、強い臭いを発生させることが少なくありません。
定期的に包皮をめくって優しく洗うことができれば改善可能ですが、そもそもクリトリス周辺の洗い方を学んだことが無い人が多い点が問題です。
②クリトリス付近が炎症を起こして痛い
クリトリスと包皮の間で雑菌が繁殖して炎症を起こしていると、痛みや癒着が発生してしまい臭いと共に痛みに悩まされることがあります。
包皮を優しくめくって洗浄することが難しい状況ならば、医療機関を受診して殺菌洗浄を行わなければなりません。
必要に応じて化膿止めや抗菌剤の使用により、炎症が収まれば改善します。
③クリトリスの感度が悪い
クリトリス包茎の中でも真性包茎状態の場合、常に包皮に保護されたままとなるのでクリトリスの感度が悪いと感じることがあります。
包皮をめくっても露出できないために、単にクリトリスの感度が悪いだけでなく臭いや炎症を伴うことがあり、医師と相談した上で手術を勧められるることが多いです。
クリトリス包茎は手術するかどうかの判断は医師に相談する
クリトリス包茎については、必ずしも手術が必須というわけではなく、具体的な症状に悩まされている時に医師と相談の上で行う性質を持ちます。
真性包茎の場合には、手術を行わない限りは改善されないので、クリトリス包茎については医師からの説明を十分に聞いた上で判断しなければなりません。
しかし、クリトリス包茎が仮性包茎程度の場合には、多くの日本人女性が仮性包茎であることを考えて、臭いや炎症の原因となっている場合のみ検討すれば良いです。
なぜなら、常時露出をしている状態が必ずしも適切とは限らないからです。
クリトリスは男性の亀頭と同じ部分が変化したものと考えられるので、男性でいう亀頭サイズの感覚神経がクリトリスサイズに凝縮されていることを考えれば、常時クリトリスが露出していることは刺激が強すぎると考えられます。
大陰唇や小陰唇の構造次第で話は変わるものの、本人がクリトリス包茎で悩んでいる具体的な症状がある場合のみクリトリス包茎の手術を行えば良いという程度のものです。
クリトリス包茎の手術により感度が増すのは本当か
クリトリス包茎の手術を行うと、今まではクリトリスが包皮で覆われていたものが以前よりも露出度合いが増すことになります。
クリトリスを刺激する際に包皮を通さずに刺激できる分だけ感度が増すことは確かです。
しかし、性的興奮時に感じるクリトリスからの刺激は、感じ方に個人差があることが分かっています。
このため、クリトリス包茎により具体的な悩みが発生していないにも関わらず、仮性包茎程度で手術を行うことは感度が高くなりすぎて逆に痛みを感じることがあるという点に注意しなければなりません。
真性包茎の場合とは異なり、現状のままでは感度が悪くて困ると感じている場合のみクリトリス包茎の手術を受けることが望ましいわけです。
現状何も困っていないにも関わらず、クリトリス包茎手術を希望しても一度行った手術はもとに戻せない点に注意を要します。
クリトリス包茎は原因と対処方法を知れば怖くないまとめ
クリトリス包茎は、仮性包茎ならば必ずしも手術を必要とせず、むしろ一般的には仮性包茎が大半だと知ることがまずは大切です。
クリトリス包皮をめくって優しく洗う方法を知れば、血液や恥垢により雑菌が繁殖して臭いと炎症が起きることが少なくなります。
クリトリス包茎によりどのような悩みがあるのか、一度医師へ相談してみれば適切な対処方法をアドバイスしてくれるはずです。
クリトリス包茎の手術は、感度が悪くて困っているという場合や真性包茎に悩まされている場合が望ましいので、男性とは異なりクリトリス包茎について自分ではよく分からない女性が多いことを知った上で医師へ相談して決めることが大切です。